前号に引き続き「断熱」の話です。いまさらの感がありますが。
自分の感覚からすると、断熱はすべからく断熱材によって解決するもの
思っていました。熱の伝わり方は、伝導・対流・ふく射の3種類しかなく、
これらによって熱移動が行われるので、この3つを抑制するのが断熱という
のでしょうね。
例えば遮熱塗料は低熱伝導ですが、肉厚が薄いので伝導熱抵抗は小さな材料です。
しかし、日射反射率(可視光線・近赤外線域)及び長波長反射率(遠赤外線域)は
高いので遮熱塗料を塗った材料の熱通過は小さくなります。
つまり、熱移動が小さいので断熱性能があるといえます。また、遮熱断熱塗料は
塗装表面で太陽光を反射し、吸収した熱は塗膜表面から再放射します。
"断熱は伝導"、"遮熱はふく射"と分けると、両者の影響を受けることもある
"対流"はどちらに含まれるのでしょう。「断熱」は熱移動を抑制するものと考え、
ふく射も断熱の1つとしたらスッキリすると思いますが乱暴でしょうか。