“断熱”というと、熱伝導に対応する断熱材が全てと思われがちです。この“断熱”とは、どんな意味あいなのか調べてみました。例えば、「熱がつたわらないようにする」「外部との間に熱のやりとりがないこと、やりとりをなくすこと」「熱の出入り、伝導をたつこと」「壁の内部を伝っていく熱の量を少なくする」「外部との熱の出入りをさえぎること」「対流や伝導によって、ある部分から他の部分へ熱が伝わるのを遮断する」などがあり、その中に「断熱とは、伝導、対流や放射による熱移動を防ぐことであり、それを実現しようとするものが断熱材である」とあり、カッコ書きで「遮熱塗料も断熱材の一種」と記載されていました。やっと放射が出てきました。熱の伝わり方は、伝導、対流、放射の3つなので、おのおのもしくは総合的に対応することは理解できるところです。
しかし、自分達は、熱抵抗値(R)=材料の厚さ(d)÷熱伝導率(λ)と習ってきましたので、断熱性能は熱抵抗値(R)と思っていました。これからは頭を切り替えて、「断熱は伝導、対流、放射によって熱移動を抑えるものであり、断熱材だけで解決されるものではない」となります。