水蒸気の大きさは約10万分の4ミリメートルといわれ、人間の目には決して見えるものではなく、空気の粒子より小さな物体といわれています。よくヤカンの湯気を見て水蒸気が発生していると思われがちですが、湯気は水滴であって水蒸気ではありません。
建物のどこかで水蒸気が発生すると、建物内に拡散されていきます。たとえ部屋を閉めきっていても、構成する材料によっては、壁を通って他の部屋に流れていきます。したがって、水蒸気が発生する部屋で排気することが結露防止には大切なことです。また、ビニールクロスは意外と水蒸気が通ることに抵抗し、水蒸気の堤防の役目を担っていますが、漆喰や板張りなどは壁内結露対策が重要になります。