聞きなれない言葉が出てきて、ちょっとややこしいかもしれません。熱には種類があって、温度計で表示される顕熱(けんねつ)と、表示されない潜熱(せんねつ)とがあります。
顕熱は、冷暖房や日射、家電などの生活によって発生する熱で温度に関係します。
潜熱は例えば、0℃の氷を0℃の水にする場合、温度は変化していないのに、熱は消費されています。同様に100℃のお湯を煮沸させ、水分が蒸発する際にも熱を消費しています。このように表にあらわれない熱を潜熱と呼んでおり、人間の呼吸や汗の蒸発などに伴ない発生する熱で湿度に関係します。人間が軽作業で発散する熱のうち、顕熱が70%で潜熱が30%といわれています。
省エネ性と快適性とを達成するには、冷暖房で温度(顕熱)を、除加湿(潜熱)をおのおの別々に制御することで、温度と湿度を適切に処理し冷し過ぎや熱し過ぎのムダを抑えることができます。