湿気(水蒸気)は、温度によって含むことができる量が違います。例えば、室温20℃・湿度50%の空気が、10℃に冷やされると、湿度は95%になり、反対に室温10℃・湿度100%の空気を20℃に上げると、湿度は52.5%になります。
つまり、10℃温度を上げると湿度は約半分に、10℃下げると約2倍の湿度になります。建物に入居後の冬期結露防止は、部屋を暖めて湿気を含む量を増やして換気を行い、乾燥した外気を取り込むことが大切です。気流がなければ、熱も湿気も高い方から低い方に移動します。
新築をするときは、空気の通り道に寒い部屋を設けると結露の危険性が高まります。また、完成初年度は、コンクリートなどの構造部や内装材、家具等から湿気が放出されますので、暖房と換気を十分に行い乾燥させるなど、住む人の協力が大事です。