特許の出願原稿を書いていて、自分でも可笑しくなることがあります。
例えば、つい最近までは、「EBパネル」の木造用の資料を作成していたら、次はプレキャスト造・プレストレス鉄筋コンクリート造の定着具、そして今は循環式の電気温水暖房システムと、全くジャンルの異なるものを良くやっているなぁと思います。
一般的には建築屋なので、建物のことは何でも解って当たり前なのですが、最近は、専門別に分業化が進んでいますので、どう考えても変なやつと思います。
木造は、高校時代に勉強をしたのみで、社会に出てからは、1年目に阿寒の旅館の浴場の屋根が雪の重さで潰れてしまい、大工さんを2人連れて現地に行ったのですが、何せ1年生、木材は端太角・桟木・垂木・貫・銅縁・板しか見たことはありません。柱の高さは5m位あり、梁間も7mを越えていました。
さて、どうしたかと云うと、端太角を主材に貫でトラス組みをさせました。それでも、解体するまでの5年間は、十分建っていました。
大工さんと云っても、1人は型枠大工、1人は手元1年生、それに高卒1年生。今考えると危険な話ですが、当時は当たり前(?)。