夕方、バルト海に張った氷を割りながら、船でストックホルムに伺う。
船と云っても建物にすれば9階建の規模で、船内にはショップなど一通りの設備は整っている。定員オーバーではないかと思われるぐらい混雑していた。聞くと、フィンランドはアルコール飲料が高いので、隣国のスウェーデンに買い出しに、或いは船中に免税店があるので、そこで買い求めそのまま戻る人が多いとの事。
外海に出るのに3時間余りかかり、氷を割る音が煩いので寝つかれず、船内を歩き廻ったり、真っ暗な海を見つめたりしていた。
夜が明け、ストックホルムに近づくに連れ、両方の沼岸に原色の色鮮やかなマッチ箱(建物)が点在しはじめる。可愛くて何だか楽しくなる。この船旅で一番印象に残るものだった。
いよいよ、スウェーデンに上陸。スウェーデンは大小4の島を50の橋が繋がり、750年の歴史があり、ストックホルムの人口は76万人、周辺地域を含めると180万人で土地が少ないからか、市内は、ほとんどが集合住宅の建物でした。(続く)