ヘルシンキ郊外のヴィーツキ地区大規模団地を見学。この団地はエコを主目的として当年度で第一次計画は終了。建物は一定基準の環境対策をしていなければ建築ができないシステムで、そのレベルによって補助金が違うようだ。
例えば、CO2の発生量は3200kg/m2(通常の20%ダウン)、2700kg/m2(30%)ダウン、2200kg/m2(34%ダウン)の3段階、水の使用量は125l/人・日(通常の24%ダウン)、105l/人・日(通常の34%ダウン)、85l/人・日(通常の47%ダウン)、ゴミの発生量は180、140、120kg/年、建築廃材は30、25、20ギガシュール、その他、暖房・電気・光発電などの規制がある。
団地内は木造が主力であるが、3~4階建てのPC造(プレキャストコンクリート造)もあった。バルコニーは本体から独立して、それを支持する構造が面白く感じた。サッシは全てPCに打込みしているので、一切シーリングは使用されていない。また、室内の壁には給気口が屋根で入排気をしている。
ソーラーシステムは、バルコニーの手摺や屋根の軒先部を利用し、1階は全て床暖房、給湯器は排熱利用のヒートポンプと計画喚起の一体型。団地内の小川は、わざと湾曲させて水の浄化を図っていたのが印象に残った。