アラビアンライター地区の中高層マンション視察。
ヘルシンキ市街から4.5kmに位置するダウンタウンの海兵地区。この地区の特長は、(1)建築費の2%を美術関係の仕上げ材の購入にあてる。(2)地区をネットワークで結びブロードバンドを接続して、情報発信や高齢者にパソコン指導をし医療・福祉に連結する高齢者対策を行う。(3)建物はデザインをメインに、自然を採り入れたビーチ保護 などがあります。
見学した建物は、外断熱の共同住宅で外装は赤レンガ、内装はあわい色を用い、陶芸家にデザインタイルを注文して共用部に用いてる。屋上にはサウナ室、集会場を設けていました。
外断熱の構成は、レンガ(180mm厚)+通気層(40mm厚)+断熱層(岩綿170mm厚)で、外壁はPC板(コンクリート造100mm厚)。入気はレンガに縦長の開孔をし、室内給気はサッシ上部に換気孔を設置。給湯機一体型計画換気システム。室内の床は中空スラブのPC板(270mm厚)にモルタル(30mm厚)を塗布。そして、床材を先に貼ってからLGS間仕切りを行うのには驚いた。あとで聞いたら「間取り変更がすぐ出来ることもテーマの一つです。」と云っていました。