こんにちは、テスクの丹です。
今年も残すところ数週間となり、街の景色もすっかり冬になりました。
今年のものは今年のうちに済ませたいところです。
さて、今回ご紹介するのは十勝のお話です。
毎年経営者の研究集会で道内各地にお邪魔しておりますが、今年は10月19日に帯広市で開催されました。
参加した分科会は、「地域産品のブランド化戦略~十勝のチカラ~」の移動例会でふたつの事例をご紹介いただきました。
ひとつは、寒冷地でマンゴー生産にチャレンジするノラワークスジャパンの中川さん。
夏は冬に蓄積した雪で冷房、冬は温泉熱で暖房という再生可能エネルギーを活用し、南国の果実を作るというもの。
なぜ北海道でマンゴーなのか?
実はマンゴー生産地である宮崎や沖縄では気温が高すぎて、ハウス内の温度をコントロールできず、冬にマンゴーを出荷することができない。
また、北海道の低湿度は害虫の発生が少なく、また、マンゴー表面の柔らかさも格段に良くなるそうです。
チャレンジしようと始めたときは、「トマトも作れない十勝でマンゴーなんか作れるわけがない」と笑われたそうです。
しかし、宮崎生産者の指導を受けながら研究を進め、エネルギーコストを削減しながらマンゴー生産に成功し、今では高級百貨店で宮崎産の2倍以上の価格で販売されているそうです。すごい!
ふたつめは、我らがテスク建築パートナー企業である佐藤工務店佐藤社長が代表理事を務める十勝品質事業協同組合「十勝ラグレットチーズモールウォッシュ」の取り組みについて伺った。十勝遺産のモール温泉水を利活用することで、ラグレット特有の香りや味がマイルドになる等の効果がある。
ナチュナルチーズは十勝の工房が国内70%をシェアしている。だが、工房同士の連携がかったため、十勝商品として共通した品質ではなかった。工房は職人なので、自社製品へのこだわりが強く連携するような体質ではなかったが、十勝ブランド確立のため協同組合で一元管理することにしたとのこと。
これも世界で類を見ない取り組み。これまたすごい!
佐藤社長(代表理事)はこう言います。
なぜ建設会社の親父がチーズを全国に売りに歩いているか?
我々のエリアは都会のように人が集まり、街が開発されるということもありません。地元の方々の事業が発展し拡大していかないと仕事がなくなります。建設業界限らず、医療・サービス業等も同じです。地元業者同士が差別化で戦っても意味がありません。一企業の発展より地域産業の連携発展が地域活性化に必要不可欠であると。
このエリアの方々は「帯広」ではなく、周辺全てを含んだ「とかち」と表現します。自分たちだけがという考えではもう生きていけない。このエリアの産業を活性化させるんだ!というお話でした。
これが十勝パワーの源かもしれません。
この記事を書いた人代表取締役 丹
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