こんにちは。設計課 中野です。今回紹介する本は「養生訓」です。
これは江戸時代に貝原 益軒(かいばらえきけん)という儒学者が書いた、
ひとが健康をたもち、幸福で長生きするための指南書です。
病を未前に防ぐ「養生をする術」が詳しく書いてあります。
この本の一説に、「気が滞ると病気になる」ということが書かれています。
怒り、悲しみ、憂い、悩みなどの情があると、胸の中の1箇所に気が集まります。
情が過度になると気が滞り、病気となります。
最近は世界中で新型肺炎が流行し、憂うことが多くなっているように感じます。
また、養生訓では「畏」(おそれる)という字を大切にしています。
この本の中で「畏」が意味することは、細心の注意をはらって自分の好きにしないようにし、
自然の道理を畏れそれに従い、自分の欲を慎みしのぶことです。
病気を未然に防ぐために大切なことは、心を安らかに保つことだと思います。
なぜなら畏れ慎み、控えることで気が落ち着き、病気になりにくくなるからです。
科学的な根拠で書かれた本ではないですが、日本人の体質を考えて養生の術を書いた
この本は貴重な一冊だと思います。
この本を読むことで日常生活を振り返り、見直す機会としてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人建築部 中野
RC造4階建アパートの企画設計を行っています。外断熱工法の建物を主体とし、冬でも暖かく快適な住環境の設計をしています。 |