こんにちは。設計課 中野です。
今日は本の紹介をしたいと思います。
本のタイトルは「菜根譚」(さいこんたん)です。
中国、明時代の著作家、洪自誠(こうじせい)が書いています。
菜根譚という書名は故人の語に、
「人よく菜根を咬みえば、即ち百事なすべし」
とあるのに基づいています。
菜根は堅くて筋が多いので、これをよく咬みうるのは、
ものの真の味を味わいうる人物である
ということを意味しています。
この本の中で、私が好きな文章を1つ紹介します。
「狭い小みちのところでは、まず自分が一歩よけて、相手を先に行かせてやり、
またおいしい食べ物は、自分のを三分がたへらして、相手に譲り十分に食べさせてやる。
一歩を譲り三分をへらして与えるという、このような心がけこそ、
世渡りの一つの安楽な方法である。」
この本は、著者の哲学を昔の人々の知恵と著者の経験からわかりやすい文章で表しています。
私が選んだ文章にも言えることですが、文章一つにおいて
表面的な意味から、物事の道理まで深く考えることができる文章が沢山書かれています。
最近、読書をする人が減っているようですが、
本を読むと昔の人の知恵や経験を受け継ぐことができる。
温故知新だなとおもいます。
この記事を書いた人建築部 中野
RC造4階建アパートの企画設計を行っています。外断熱工法の建物を主体とし、冬でも暖かく快適な住環境の設計をしています。 |