物事を始めるとき、終えるときには何かしらのイベントが発生します。
冠婚葬祭はもちろん、建物を建てる際の請負契約や地鎮祭・上棟式などもそうですが、
日本は特に日取りを大事にします。
私自身何か必要に駆られたときに調べるため、六曜や建築吉日は何となくわかっている程度でした。
改めて自分のメモ帳代わりに書き記します。
☆六曜 14世紀ごろに中国から日本に伝えられ時代とともにその名称や順序も変遷、旧暦が基準。
- 「先勝(せんしょう/せんかち)」:急ぐことは吉。午前は吉、午後は凶
- 「友引(ともびき)」:友を引く。祝い事は良いが葬式などの凶事を忌む。朝夕は吉、正午は凶など
- 「先負(せんぶ/せんまけ)」:何事も控えめに平静を保つ日。午前は凶、午後は吉
- 「仏滅(ぶつめつ)」:万事凶。葬式や法事は構わない
- 「大安(たいあん)」:万事大吉。特に婚礼に良い
- 「赤口(しゃっこう/しゃっく)」:凶日。特に祝事は大凶。火の元、刃物に要注意。正午は吉、朝夕は凶
六曜を良い順に並べ替えると、①大安②友引③先勝④先負⑤赤口⑥仏滅 となります。
☆建築吉日 十二直(北斗七星のある方角をもとにして日取りの吉凶を占う)がベースとなり、12個で構成されている
- 建(たつ):万物を建て生じる日。建てるの意味から、建築の世界では最も良い日。地鎮祭や上棟祭に適している。但し、土木工事など土を動かす工事は良くない
- 除(のぞく):障害を取り除く日。障害を取り除くという日。掃除や種まき、病気の治療に良い日とされる。建と同じく土木工事はよくない
- 満(みつ):すべてが満ち溢れる日。全てが満ちるという意味があり、新しく物事を始めるには良い日。新規事や移転、開店、お祝い事に適している。建と同じく土木工事はよくない
- 平(たいら):物事が平らかになる日。物事が平で円満に成立する日。地固め、柱建てなどが良いとされる。こちらも建と同じく土木工事はよくない
- 定(さだん):善悪が定まってとどまる日。物事が定まる日。建築、開業、開店に良いとされる。土木工事と造作はよくない
- 執(とる):執行し促す日。物事を決めるうえで大体のことについて良い日。特に神仏を祀ることや、増改築、井戸掘りに良いとされる。ただ、お金を使うことや財産管理については良くない
- 破(やぶる):物事を突き破る日。突破するの意味から勝負ごとに良い日。しかし契約や神仏の祭祀、お祝い事は良くないとされる
- 危(あやう):物事を危惧する日。危ういという言葉通り物事は控えるほうが良い。祭礼やお祝い事には良い日とされる。一方、何事にも危険が伴う日とされるので開店、開業などは良くない
- 成(なる):物事が成就する日。何事も成功する日。新しいことを始めたり、祭礼、開店、開業、移転に良い日とされる。訴訟には良くない日とされる
- 納(おさん):万物を納めいれる日。物事を納め入れるのに良い日。新築や商品の買い入れに良いとされる。移転や旅行には良くない日とされる
- 開(ひらく):開き通じる日。運気が開く日。地鎮祭、上棟、開店、移転など建築関係に良い日とされる。ただ、葬儀や便所造りなど不浄事は良くない
- 閉(とづ):すべて閉じ込める日。物事を閉じる日に良い。建墓、便所造り、壁や扉の穴ふさぎは良いとされる。一方、地鎮祭、上棟、開店、祝い事は良くない
この中から建築吉日とされるのは、建・満・平・定・成・開の6つとなります。
☆その他
- 天赦日(てんしゃにち/てんしゃび):
「万(よろづ)よし」といわれる日で、何事をするにも良い大吉日。建築吉日の中でも最も良い日だとされる。何事を行っても成功するという大吉日なので、地鎮祭や上棟式などを行うのに最適な日。
- 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):
一粒のもみが何万倍もの稲穂として実り、大収穫をもたらす日、種まきをするのに良い日で、仕事など何か新しいことを始めるのに最適な日といわれる。地鎮祭や上棟式におすすめの吉日。天赦日と一粒万倍日が重なる日があり、その日はさらに良い日といわれる。
- 三隣亡(さんりんぼう):
字の通り、火事などが起こって3軒両隣りまで焼き滅ぼすといわれている日で、建築では縁起の悪い日とされる。
これらを総合的にみると、9月の建築吉日は「1日、7日、10日、15日、24日、27日」になります。
科学的根拠はなくあくまで迷信になりますが、何かを行う際には「どうせなら適した日にやりたい」と思うのが心情ではないでしょうか。
今年はもう過ぎてしまいましたが、次の「大安・天赦日・一粒万倍日」が重なる最強開運日は
「2024年7月29日(月)」になります。まだ先の話ですね。
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この記事を書いた人建築パートナー部 馬場
当社外断熱工法に関連する提携パートナー企業のサポート業務を行っております。趣味はスポーツ観戦です。
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