テスクの丹です。
6月になりましたが、暖かい日と肌寒い日が混じってる感じの今日このごろ、体調崩さいないようにがんばります!
さて、先日東京出張、移動日を利用して「軌跡の一本松の根」展に訪問しました。
紀尾井町にある紀尾井清堂という施設を目指したのですが、超高級なみどりに囲まれたエリアだなと思いながら移動。。
ホテル1階のショップがロールスロイスのディーラー?!(笑) すごい(゚д゚)!
紀尾井町のイメージを調べてみました。
・紀尾井町は、千代田区に属するために、賃貸相場は都内でも最高値。
・周辺にはコスパの良いチェーン店から社会人向けの高級料理店まで充実した飲食店あり。
・自然豊かな落ち着いた環境で仕事ができる、いくつもの駅からアクセス可能な利便性
・ヤフー、文藝春秋、ハウス食品グループ本社が集結、オフィスビル街
都心でありながらも自然を感じられるエリアで、紀尾井町開発コンセプト「みどりと歴史に抱かれた国際色豊かな複合市街地」の通り、日本の文化を守りながらも、大規模企業が集結、さらに国際色豊かな街というところのようです。
こんな凄いエリアに展示場って・・・
見えてきました。ガラス張りだね~
警察官がウロウロ、警戒態勢?写真取ったりしていると職質されそう^^;
(この日はどこにいって検問していたり物々しい雰囲気。そう、バイデンさんが来日するからだね)
展示場へ
日本大震災発の記憶を思い起こさせる、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」。
7万本を誇る名勝高田松原は、壊滅的な打撃を受けながらも奇跡的に1本だけ残り、風雨に朽ちることのないよう施されて再びその姿を残しています。
この「奇跡の一本松」の「根」が陸前高田市で保管されていたことが分かり、この「根」を展示することとなったとのこと。
根が放つ強い存在感と生命力に魅了され、そして被災のことを想いを致すことができると思います。
そして展示しているこの「紀尾井清堂」。
建築家の内藤廣氏の設計だが、施主からのオーダーは「思ったように造ってください。機能はそれにあわせてあとから考えますから」というもの。
施主からは一つだけ「縄文について考えて欲しい」と言われたそうです。
そこで内藤廣氏が導き出した答えは、「パンテオンのような常識に縛られない魂を揺さぶられるようなもの」だったそうです。
紀尾井清堂/KIOI SEIDO
東京都千代田区/Tokyo
延床面積 1,287.83㎡/構造 鉄筋コンクリート造 一部プレストレスト鉄筋コンクリート造、鉄骨造
規模 地上5階
2021
ガラスに覆われた巨大なコンクリートキューブが宙に浮いているように見える建物です。
宙に浮いているように見えるのですが、その秘密は1のピロティ。
4階層分のコンクリートキューブを支えるのは4本のコンクリートの柱。この柱は、下部は四角形ですが、上部に行くにつれ捻れるようにして六角形になっています。
特徴のひとつに、天井にある杉板型枠打放しコンクリートによる駆体トップライトです。
この型枠底辺は四角形ですが、上に行くつれてなだらかに円形になる。木目模様と上部からの自然光の効果でとても気持ちの良い空間が演出されています。
2階は映像を流し、それを着座で見る空間になっていました。
表現が正しいかわかりませんが、3階から上は「回廊階段」。
階段と廊下しかない・・・・、一部階段の登り口の場所を変えることで、広めのスペースを確保しているところもある。
3~5階はほんと階段と廊下しかないので、階段上ってグルっと回って、廊下をテクテクあるくの繰り返し・・・・・
意味など無い、これはアートだ!笑
紀尾井清堂、そして軌跡の一本松の根を見学できました。
7万本の中で一本だけ残った松、被災された方々とっての想い、唯一残ったという生命力、いろいろな思いが混じり合う、考えさせられる展示会でした。
また、東京の中でも高級な立地に、機能を持たない建築物がそこに建っているこの事実。
それは無意味ではない、そこに建っていることが唯一無二の存在であり、根展とのコラボで特別な空間になったように思いました。
根展は、令和5年2月上旬まで展示されていますので、東京に訪問された際はぜひお立ち寄りください。
この記事を書いた人代表取締役 丹
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