暑さ寒さの評価にもいろいろあります。代表的なものに、空気温度・気流・湿度・ふく射温度の物理的要素と、着衣量・活動量の人間的要素の複合評価といわれる平均予想温冷申告(PMV)、新有効温度(SET)があります。一般的な肌感覚では「高温で湿度が高いと暑くなる」「低温で湿度が高いと寒くなる」「気流があると涼しさ(寒さ)が増す」「非常に高温で気流があると暑くなる」などがあります。
また、気温だけでなく体が総合的に感じているものに体感温度があり、壁などの周囲の平均温度と空気温度を足して2で割ったものが人間の感じる平均温度だといわれています。周囲の温度が高ければ室温が低くても高く感じられます。体感温度は個人差や他の要素(湿度や風)もあり、壁などの距離にも左右されます。ふく射はとっつきにくいのですが、ふく射熱が含まれている気温の影響が最も大きく、ある書籍には、人が暑い寒いと感じるのはふく射熱(周囲が発する温度)が4割、室温が3割、湿度が2割とありました。
暑さ寒さも気温だけではなく奥の深さを感じます