新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の世界的流行から、およそ一年が経過しました。個人的には3月29日、志村けんさんの死去はとくに印象的な出来事で、月並みな表現ですが「一つの時代が終わった」事を実感しました。
現在、待望のワクチン接種も始まりアフター(with)コロナに向けた取り組みが加速していく中で、DXやRPAなどを筆頭にそれらを説明する新しい用語が急速に広まっています。
今回は、某都市伝説番組でも取り上げられた、2030年~2050年までに内閣府が掲げる「ムーンショット目標」について、シェアしたいと思います。
まず、ムーンショット(Moonshot)という言葉について。米国のアポロ計画におけるジョン・F・ケネディ大統領の「1960年代が終わる前に月面に人類を着陸させ、無事に地球に帰還させる」という言葉が語源のようで、以来「ムーンショット」は、
「未来社会を展望し、困難な、あるいは莫大な費用がかかるが、実現すれば大きなインパクトをもたらす壮大な目標や挑戦を意味する言葉」
として使われるようになり、近年は国家だけではなく、Googleなど先進企業においても企業戦略として「ムーンショット」を発表しているようです。
(出所)Wikipedia
では、内閣府から公表されている「7つ」の「ムーンショット目標」を見てみましょう。
1.2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現
(出所)ムーンショット目標1 2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現
2.2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現
3.2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現
3.2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現
5.2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出
6.2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現
7.2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現
(出所)「ムーンショット型研究開発並びに各分科会の概要」、内閣府、ムーンショット国際シンポジウムのお知らせ(更新)
どうでしょうか?2番~7番はSDGsと関連性が高い項目もあり、個人的にも実現が望ましいと思いますが、特に1番の「身体、脳、空間、時間の制約から解放」はなかなかの奇想天外・キテレツっぷりですね(笑)他にも「テラフォーミング」や「人工冬眠」などなど、1番目に明記し、内閣府が真剣?に議論しているところに「エモさ」を感じます。
一部は2030年頃からの実現を目標にしているから驚きです。ご興味もって頂いた方は、「2040年の未来予測」で話題の成毛眞さん(元マイクロソフト日本法人社長)と高橋祥子さん(ゲノム解析ベンチャー代表)の対談(YouTube等)もお勧めです。あながち夢物語でもないのかな?とも感じます。
さて、2050年、映画「アバター」や「ターミネーター」の世界が本当に来るのでしょうか。およそ30年後の未来、信じるか信じないかは(以下自粛)
この記事を書いた人建築パートナー部 小崎
北は北海道から西は九州まで各種イベントや案件企画と販売促進に関するサポ―トを行っています。 |