第6回　JIA・テスクチャレンジ設計コンペのご報告

2015年6月21日（日）札幌駅前通地下広場「ドオリHIROBA」にて、第6回　JIA・テスクチャレンジ設計コンペの公開審査が実施されました。

日本建築家協会北海道支部とテスクが共催する環境型設計コンペ。前回は29作品という多くの提出があり、大いに盛り上がった当コンペですが、今年の第6回は「不便が気持ちのよい住まい」のテーマで公募したところ、前回を大きく上回る45作品の提出がありました。

一般的なコンペは意匠デザインを競うものが大半ですが、省エネで快適な住環境を提供するテスクが共催するコンペとして、「設計者の環境的感性を育てると共に、その豊かな創造力で次世代における建築の価値を広く問う」ことを目的にしており、環境型コンペとして皆様に認知・定着してきたことを嬉しく思います。

6/21（日）に公開審査を札幌駅前地下広場「ドオリ」にて開催。公開一次審査で8作品を選定し、二次審査ではパワーポイントや模型を用いたプレゼンテーション、それに対して大学教授・有名建築家等で構成された審査委員から質疑をする。設計を志す応募者と建築業界で地位のある審査委員のやり取りが、感性を育てる機会になっていることを感じました。

多数応募の中で最優秀賞を勝ち取ったのは北海道科学大学の山田さん・刈谷さん・南さんの作品名「六花の農」となりました。巷に溢れる便利さの対極にある新たな価値を探す中、北海道の農業に着目し、不便さを楽しんだり気持ち良いと感じる北海道らしい作品でした。

2020年に向けて段階的な省エネ改正基準の義務化が進む中で、これからはデザインが良いだけでは建築できない時代になります。

しっかりとした環境型の考えの上に、感動する意匠デザインで建築する。
当コンペがその道しるべ的存在になれれば幸いです。

代表取締役　丹　英司