こんにちは。設計課 中野です。私の読書第2弾です。
今回私が紹介する本は「千日回峰行」という本です。
千日回峰行は、比叡山内で行われる天台宗の修行のひとつで達成すると阿闍梨(あじゃり)
と呼ばれます。この本はその阿闍梨となられた方が書いた本です。
本の中には、筆者が修行を通して改めて実感したこと、修行を終えてからの
現在の気持ちや考え方などが書かれています。
その中で一番私が印象に残った一文を抜粋したいと思います。
「自分が目的をもって、それに向かってする苦労というのは
当たり前の努力であって、それは楽しめる苦労です。(中略)
志を楽しめば楽しむほど、苦労や困難が大きければ大きいほど、
楽しみが増えていく。その苦労は、はたから見ると地獄と見えるかもしれませんが、
やっている本人は、自分がやりたいことをさせてもらうためにしている苦労ですから、
何の苦労にもならない。自分のめざしているものが大きければ大きいほど、
障害も大きいわけです。」筆者はこれを「楽志」と呼んでいます。
障害が起きるとどうしてもなぜ自分だけと思いがちです。
自分の目的を明らかにし、見失わずに日々生活する。
常に心に刻んでおくべきだなと思います。
この記事を書いた人建築部 中野
RC造4階建アパートの企画設計を行っています。外断熱工法の建物を主体とし、冬でも暖かく快適な住環境の設計をしています。 |